定価3万円のパジャマ
100%シルクのパジャマは、お値段が高くても欲しくなる、魅惑の着心地です。
私がシルクパジャマを強くお勧めしたい理由は、何より薄くて暖かいところ。素肌に直接シルクをまとうと、その上質感にうっとりするほどです。

つるつるとした肌触りは、寝具との摩擦を少なくするため、裸で寝ているような心地よさ。
人生の約3分の1を費やす睡眠時間を快適に過ごすことは、豊かな人生を手に入れる第一歩です。
毎晩シルクのパジャマを着て、質の高い睡眠を確保したいのですが、唯一の壁はお値段が高いこと。

私は2.3年に1度、新しいパジャマを購入するのですが、年々値上がりするため購入をためらうほどです。上質のパジャマはバーゲンセールに出る事はなく、お安く買えるチャンスがありません。3万円の値札に、毎日着るのだから安いのかな?と思ったりもしますが、やっぱり高い!
どうしたら、納得のいくお値段で上質なシルクパジャマを手に入れることができるのか?知恵を絞ることにしました。
サスティナブルな暮らしの実現
そういえば…実家に大量のお着物があるじゃない!使い道がなくて行き場を失っている上質なシルク=お着物からパジャマを作ることを思い立ちました。

ある推計では、帯を含めて約3,000万点、約8兆円分のたんす在庫が存在しているとされています。
このまま利用されることなくシルクの価値が失われてしまう一方で、シルクパジャマの価値を知る人がたくさんいて、高価な新品を購入しようかと迷っている現実。
タンスに眠ているお着物とシルクのパジャマが欲しいと思っている人をつなげれば、古い着物がよみがえり、限られた資源を大切に使うことができます。

このキモノ再生シルクパジャマプロジェクトが実現できれば、サスティナブルな暮らしができる。
そして、最高の眠りを手に入れることができるのですから、一石二鳥以上の手応えです。
私たちの使命
かつて日本の一大産業は絹織物でした。大量に生産された絹織物はどこのご家庭にも眠っている貴重な財産なのですが、リサイクルショップで数百円のお値段を見ると愕然としてしまいます。
絹織物の上質な素材は、もう二度と手に入らない日本の宝です。捨てられたり、リサイクルショップで格安に売られる物であってはなりません。大切な絹織物を活かす方法を考えることは、私たちの使命です。

私は、このキモノ再生シルクパジャマプロジェクトを通じて、今ある資源を大切に暮らすことの意義を見つめ直すきっかけになればと願っています。