あなたの周りに着なくなったお着物はありますか?

着物には訪問着、留袖、小紋、振袖などいろいろな種類があります。残念ながら生地に刺繍や金箔、染めや絞りなど豪華な装飾が施されているお着物は、洗濯することができないためパジャマに再生することができません。

お願いその1:お振袖の長襦袢をお探しください

パジャマに再生できる素材は長襦袢です。

長襦袢とは、着物用の下着のこと。

長襦袢はシンプルで飾りがなくリメイクに向いています。そして何より普通に洗濯機で洗えるため、パジャマに適しています。

そして、もし可能であれば、お振袖の長襦袢をお探しください。普通の長襦袢をパジャマに仕立て直す場合、ズボン部分で継ぎ足しが必要になります。振袖は袖丈が長い分生地を足さずにズボンを仕上げることができます。

普通の袖丈の長襦袢でももちろんお作りは可能です。

長襦袢はリサイクルショップや不用品売買サイトなどで格安で売られています。

お願いその2:洗濯機で洗ってください

そして2つ目にお願いしたい事は、洗濯機で普通に洗ったものをお届けいただきたい、ということです。

普通にパジャマを洗うように、長襦袢を洗濯ネットに入れて普通コースで洗います。色落ちがないか、極端に縮んでいないかをご確認ください。

シルクのツルツル感が多少消える可能性がありますが、アイロンで再生します。アイロンが面倒な場合も、多少のシワ感が着心地を妨げる事はありません。

お送りいただく前に、ご自宅で長襦袢を洗濯機で洗っていただき、 パジャマにできるかどうかご確認ください。

お願いその3: 不要になったパジャマパンツをお探しください

3つ目にお願いしたいことは、パジャマパンツを一緒にお送りいただきたいという点です。

このキモノ再生シルクパジャマプロジェクトでは、長襦袢をほどきパジャマに仕立て直す作業はいたしません。

できるだけ元の形を大切に、無駄な生地を出さないように工夫してつくります。そのためウェスト周りのゴムやお尻の部分の膨らみなども、そっくりお手持ちのパジャマパンツを利用します。太ももあたりから下に長襦袢の生地を足して長ズボンに再生することで、パジャマの快適さとゴム周りの強度を保ちます。

パンツの素材が2つに分かれ、色も揃いませんが、着心地は快適です。

なお、不要になったパジャマパンツがお手元にない場合は、こちらで購入したものを利用させていただきます。(別途費用がかかります)